日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第18回大会
セッションID: PT2_8
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ポスター2
自我同一性(斉一性・連続性)の認知的基礎
板垣 文彦
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抄録

前頭葉の成熟期である青年期は自我同一性の確立の時期でもある。先行研究では、ワーキングメモリの視点から前頭葉機能を評価する課題として注目されてきた乱数生成課題によって自我同一性の確立の背景に存在する認知機能特性を明らかにしようと試みた。その結果、自己の斉一性・連続性の感覚の維持に関わるワーキングメモリの活動が確認された。これらの側面は学生の印象評価において「成熟度」と関係があることが明らかになっているが、乱数生成課題においてはワーキングメモリ評価以外の特別な簡易指標が見出された。本研究では、この新しい指標の解釈について論じる。

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