日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第19回大会
セッションID: O-B04
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口頭(知覚・注意)
遠隔育児支援システムの操作者に提示する説明情報の主観と脳活動
*粕谷 美里阿部 香澄長井 隆行
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抄録

遠隔操作システムにおいて,操作者に操作改善の提案や,操作負担を軽減するためのサポートを行うためには,システムから提示される情報に対する操作者の受け入れやすさや理解しやすさが重要である.そこで本研究では,システムから提示される情報に対する受け入れやすさや理解しやすさを,アンケートによる主観評価に加え,NIRSを用いた脳活動を評価指標として検証し,主観的に評価がよく,かつ脳の負荷が少ない情報提示手法の検討を目的とする.本検証では、遠方にいる育児協力者が,タブレット等を介して子どもの近くに置いたロボットを遠隔操作し,その場にいるかのように子どもとコミュニケーションをとることができる遠隔育児支援システムの操作画面を想定し,4条件の比較実験を行った.結果,主観評価も高く,脳の負荷が少ない「不快情動情報+ロボット動作情報」が受け入れやすい,理解しやすい情報提示手法である可能性が示された.

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