日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第19回大会
セッションID: P2-C09
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ポスターC
会話において「ターンを取得して話し出すこと」の認知的負荷
*澤田 知恭原田 悦子
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抄録
会話中にターンを取得して話し出すことの認知的負荷は,会話相手が同世代の場合より異世代の場合に高いという仮説を検証した。実験では2名での会話によるリスト完成課題とタッピング課題を同時に行ない,1秒当たりのタップ数(Tap/s)により会話中の認知的負荷を測定した。リスト完成課題では各参加者に6枚1組の画像セット中から5枚の画像が呈示され,その中に1枚だけある「自分には表示されているが相手には表示されていない画像」を特定した。実験には若年成人と高齢者が参加した。リスト完成課題中の各発話開始の2.0秒前から0.2秒毎にTap/sを算出した。分析の結果,若年成人の発話直前のTap/sは相手が高齢者の場合により大きく低下し,会話相手による「ターンを取得して話し出すこと」の認知的負荷の変化を示した。こうした結果から,会話行為の反応選択において相手の特性や場に応じた反応の慎重さとバイアスを想定する会話マネジメントモデルを提案する。
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© 2022 日本認知心理学会
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