日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第19回大会
セッションID: P2-C14
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ポスターC
黙読は音読よりも記憶成績を高めるのか?
*熊本 颯雲金城 光
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抄録
本研究の目的は、文章の読み方の違いが文章内容についての記憶に及ぼす影響を検討することであった。併せて、文章内容の記憶が一定時間経過後にどの程度減衰するのかも検討した。本研究で扱う読み方は「音読」と「黙読」の2種類とした。実験には、日本語を母語とする18歳から25歳までの成人22名(男性:15名、女性:7名)が参加した。実験では、まず参加者に一文20字程度の文章を音読・黙読それぞれで読ませ、論理的記憶問題に解答させた。次に10分間の妨害課題を実施した後、先に読んだ文章についての記憶を測るため論理的記憶問題に解答させた。その結果、音読条件と黙読条件の間に有意な差が確認された(F(1.00, 21.00)=45.53, p<.001, 偏η²=.68)。また、妨害課題あり条件と妨害課題なし条件で行ったところ、条件間に有意な差が確認された(F(1.00, 21.00)=86.61, p<.001, 偏η²=.81)。
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© 2022 日本認知心理学会
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