日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第20回大会
セッションID: O-23
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口頭
Perceived facial attractiveness and distinctiveness affect face recognition
*Mayu YAMAGUCHIEriko SUGIMORI
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抄録
顔は個人を識別する際に重要な役割を果たす。それにもかかわらず,顔認知は歪みやすいことが明らかにされている。本研究では,知覚する魅力や示唆性の高さが顔認知に与える影響について検討した。まず参加者に面識のない人物の顔を動画で呈示し,魅力または示唆性の高さについて評定してもらった。その後,評定した人物の未加工画像,示差性を弱めて魅力度を高めたアンチカリカチュア画像2枚,示差性を高めて魅力度を低下させたカリカチュア画像2枚を呈示し,計5枚の画像の中から評定した人物の顔画像を選択するよう求めた。その結果,参加者は対象の顔を魅力的だと評定したとき,魅力的でないと評定したときよりも魅力的な顔として認知した。また,対象の顔を示差性が高いと評定したとき,低いと評定したときよりも示差性が高い顔として認知した。これらの結果は対人印象研究や目撃証言研究の観点から議論された。
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© 2022 日本認知心理学会
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