日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第21回大会
セッションID: P_B17
会議情報

ポスター(思考・言語・注意)
注意の瞬きと隠匿情報検査
―事前登録制度を用いた検討―
*嘉幡 貴至川島 朋也
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

隠匿情報検査(CIT)は関連項目と非関連項目に対する反応の比較から、記憶の有無を推定する情報検出手法である。我々は注意の瞬き(AB)を用いたCITの利用可能性を検討した。ABとは、高速逐次呈示される視覚刺激系列の中から 2 つの標的を検出する際、その出現間隔が短い場合に2つ目の標的を正しく検出できない現象である。予備的研究では、第1標的(T1)が犯罪と関連する場合、犯罪と関連しない場合に比べ、第2標的(T2)の検出精度が低下することが示された。そこで、T1が犯罪関連であることがABを増大させると仮説を立て、事前登録された3つのオンライン実験を行った。しかし、仮説を支持する結果は得られなかった。より強く犯罪関連の記憶の影響を誘発させるための要因については、今後さらなる研究が必要である。

著者関連情報
© 2023 日本認知心理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top