日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第21回大会
セッションID: P_B21
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ポスター(思考・言語・注意)
空間的注意による顔選好の修飾効果
*福川 さくら松本 絵理子
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抄録
空間的注意が魅力印象を形成する外的特徴だけでなく、内的特性判断に影響することを示した先行研究(福川&松本, 2022)では、顔刺激の呈示時間を68msとしていたため顔形態情報の処理が十分ではなかった可能性がある。そのため本研究では呈示時間を136msとして、空間的手がかりにより誘導された注意による修飾効果を検討した。参加者は、空間的手がかりの出現後に呈示される2つの顔について、どちらがより魅力的であるか、または、どちらがより信頼できるかを判断した。その結果、空間的手がかりによって注意が向けられた位置の顔がより選択されやすく、反応時間は魅力判断で速い傾向があることがわかった。またこの結果は先行研究との比較から呈示時間の長さによる影響を受けないことが示された。
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© 2023 日本認知心理学会
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