日本認知心理学会発表論文集
日本認知心理学会第22回大会準備委員会
セッションID: O2-4
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VR空間内の仮想手における身体の機能性と構造的類似性が身体所有感に及ぼす影響
*潮谷 颯万*中山 友瑛*岡田 航季*片山 正純
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抄録
人工身体や仮想身体に対する身体所有感には形態的類似性も関与し,構造的類似性と外見的類似性に分類されている.一方,構造的類似性と類似した概念である機能性身体モデル仮説が提案されている.本研究では,構造的類似性と機能性身体モデル仮説との関係を明らかにするために,身体の機能性としての把持し易さと把持可能性に着目し,実験1では,把持し易さと構造的類似性,実験2では把持可能性と構造的類似性に関して調査した.構造的類似性では,手形状を変形した仮想手と変形なし仮想手を用いた.把持し易さでは,仮想手で把持し易いサイズと把持し難いサイズの対象物を用いた.把持可能性は,仮想手の指関節の回転を制限した条件としない条件とした.各条件において把持課題を繰り返し実行した後にアンケート調査を行った.身体所有感において,把持し易さでは有意差は認めらなかったが(p>.05),把持可能性では有意差が認めらた(p<.05).
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