2011 年 49 巻 2 号 p. 2_10-2_17
鉄筋コンクリート建築物の高層化に伴い,先組み鉄筋工法が増加しつつあるが,この場合の主筋の継手としては機械式継手が使用されることが多い。ガス圧接継手は施工時に鉄筋が縮むことから,先組み鉄筋工法には不向きと考えられてきたが,最近では施工技術が向上し,先組み鉄筋工法においてもガス圧接継手が採用されるようになっている。本報告は,先組み鉄筋工法でのガス圧接継手の採用事例を紹介するとともに,一般的な柱と梁断面を想定して組み立てた先組み鉄筋で基礎実験および実証実験を行った結果を報告する。