コンクリート工学
Online ISSN : 2186-2753
Print ISSN : 0387-1061
ISSN-L : 0387-1061
テクニカルレポート
再び注目を集める「超薄型ジャッキ(フラットジャッキ)工法」
赤間 淳一加藤 武彦中村 雅之
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 49 巻 2 号 p. 2_18-2_24

詳細
抄録
超薄型のフラットジャッキは,1938年にプレストレストコンクリート(PC)の祖であるEugene Fressynet博士(フランス)により発明され,70年を過ぎた現在も世界中で使用されている。構造は,周囲に半円形の凹みを有する2枚の薄い軟鋼板を溶接により接合したもので,外周部に注入口と排出口を有している。その原理は,注入口より液圧をかけて,ジャッキの両面は互いに引き離されるように変形し,大きな揚力が発生する。狭あいな場所で使用可能であり,構造が単純で故障がなく,軽量で低価格という特長がある。重量物の支持,移動,クリープ変形の修正等の他に,橋梁支承の交換工事や建築物の免震化工事に使用されている。今後,フラットジャッキの独特の特徴を生かし,構造物の設計や施工計画において,新しい発想に基づく,時代のニーズにあった合理的な使用方法が創造されることが期待される。
著者関連情報
© 2011 公益社団法人 日本コンクリート工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top