抄録
トンネル覆工コンクリートの施工においては,締固め困難な天端部におけるコンクリートの密実性の低下,打重ね部の一体化不良などによる強度低下や充てん不足による背面空洞の発生や応力状態の偏りなどの問題を解決する方法として,高速道路会社3社では,「トンネル施工管理要領(中流動コンクリート編)」を制定した。中流動コンクリートについては,トンネル覆工コンクリートの高品質化のほか,高齢化による将来の労働力低下に対しても,施工性の向上により補える可能性があり,適用事例が増えることが予想されている。本稿では,室内配合試験,実規模大の模擬型枠による試験施工,および東九州自動車道新津トンネル工事での実施工を通して得られたコンクリートに関する知見や,今後の課題などについて報告する。