道路および鉄道高架橋を対象に耐震設計上の留意点を解説する。 地震力が作用するのは主に下部構造,フーチングおよび基礎であるが,紙面の都合上,前2者に絞る。耐震性照査指標,作用外力,構造部材・部位という観点から以下の項目を抽出した。1)耐震性照査指標としての変位靭性,2)多方向入力,3)
P-
δ効果,4)偏心軸力,5)柱梁接合部,および6)フーチングである。1)は変位靭性評価法の現状と課題,2)~4)は設計で検討すべき外力の影響について解説する。さらに5),6)については,我が国では地震被害経験はないものの,特にせん断設計は重要であることから解説に努める。
抄録全体を表示