北海道横断自動車道において,現在新設事業を進めている余市IC~小樽JCT間は,厳冬期の月平均気温は0℃を下回り,また年間の累計積雪深が5mを超える気候的条件に立地する高速道路である。この区間においては,橋長600mを超える2橋のPC橋があるが,工程的な制約条件から積雪寒冷期間においても施工を進めている。そのため,このような気候的な条件に配慮したコンクリートの品質管理ならびに施工上の工夫が必要となってくる。本稿では,PC橋2橋で実施した寒冷期におけるコンクリートの品質管理ならびに施工上の工夫の取組み事例について紹介する。