2021 年 59 巻 4 号 p. 315-320
コンクリートの打重ね時間間隔に起因する初期欠陥の防止は,施工管理の基本事項である。一方,コンクリートの打込み計画は現場技術者の経験に基づいて策定されており,コンクリート工の自動化を進めるという観点においては打込み計画も自動化されることが必要であると考えられる。そこで,本研究では,打重ね時間間隔が最短または準最短になるような打込み順序を計算する計算手法を検討し,打込み計画策定を支援するシステムを作成した。そして,本システムを利用して打込み順序や打込み開始位置,打込み口数を検討し,これらを含む打込み計画を客観的に評価できることを確認した。