2021 年 59 巻 4 号 p. 321-328
新設および既設のコンクリート構造物を問わず,アルカリシリカ反応(ASR)の調査・診断においては,地域で流通している骨材の岩石・地質学的検討が不可欠であるが,わが国ではこの観点からの骨材のASR調査が従来実施されてこなかった。そこで本報告では,「急速膨張性」および「遅延膨張性」の2種類の反応性骨材が混在する,中部地方における骨材の岩石・地質学的特徴とそのASR反応性について調べるとともに,ASR抑制対策としてのフライアッシュ(FA)コンクリートの地域実装のあり方について紹介するものである。