2022 年 60 巻 3 号 p. 237-242
日本建築学会「プレストレストコンクリート設計施工規準・同解説1)(以下,PC規準)」は,1961年に発刊されたのち60年近く経過する中で度々改定が行われてきた。PC規準の最後の改定は1998年に行われたが,すでに20年以上が経過しており,現行規準においていくつかの課題・問題点が指摘されていた。さらに,2015年に発刊された「プレストレストコンクリート造建築物の性能評価型設計施工指針(案)・同解説2)」の最新情報との間に不整合が生じていたことも勘案して今回大幅な見直しを行い,規準の構成も含めた大改定を行うこととなった。本解説では,2022年3月に発刊予定の改定版概要ならびに特筆すべき改定内容について解説する。