2022 年 60 巻 4 号 p. 327-332
配筋検査は,施工を進める上で重要な位置づけにあるものの,一連の検査作業の準備や,検査作業,その後の報告書作成に時間と手間を要している。筆者らはステレオカメラとAI技術を用いた配筋検査システムの開発を開始し,現在,多くの現場で活用されている。加えて国土交通省の「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト(PRISM)」に採択され,本技術を実現場にて試行し,導入効果や社会実装の実現性が高いとの評価(A判定)を得た。今後更なる普及を見据え,これまでにない下層配筋計測,広範囲計測,およびシース管計測の機能を開発した。