コンクリート工学
Online ISSN : 2186-2753
Print ISSN : 0387-1061
ISSN-L : 0387-1061
テクニカルレポート
二酸化炭素の固定化からコンクリートに高機能化を付与する炭酸化混和材について
森 泰一郎庄司 慎
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 60 巻 4 号 p. 321-326

詳細
抄録

政府のカーボンニュートラル宣言を受け,各産業セクターでのカーボンニュートラルに向けた取り組みが加速している。CO2排出量削減に向けた施策の一つとしてセメント・コンクリート分野に関わるカーボンリサイクル技術が注目を浴びる中,セメント単位量を削減でき,出荷時までに炭酸化養生から従来品と同等強度を担保しつつCO2を吸収・固定化させたCO2吸収型コンクリートが実用化している。本稿では,CO2吸収型コンクリートのキーマテリアルである炭酸化混和材の開発と実証,および炭酸化養生から得られる特徴など,これまで得られた知見をレビューする。

著者関連情報
© 2022 公益社団法人 日本コンクリート工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top