コンクリート工学
Online ISSN : 2186-2753
Print ISSN : 0387-1061
ISSN-L : 0387-1061
大川端リバーシティ21・G棟の設計・施工
冨田 知己許斐 信三末岡 和久
著者情報
ジャーナル フリー

1989 年 27 巻 2 号 p. 40-48

詳細
抄録

大川端リバーシティ21・G棟は, SRC造 (上部5層はRC造) の純ラーメン構造による19階建て高層集合住宅である。建物の平面形がL字形となっているため, 構造設計においては, はり降伏の保証やひびわれを考慮した振動解析等, 通常のSRCの設計では従来行っていない事項を検討した。また,居住性を良くするために, 住戸内のはり形を見せないように, 約43m2の1枚スラブを小ばりを設けないアンボンドPRC造として設計した。施工においては, 鉄骨と鉄筋を地組みし同時に建方する構法およびハーフPCa部材の採用により施工の省力化を行うとともに,高強度コンクリート (Fc=300kgf/cm2) は流動化コンクリートとして打設し, 所要の品質を確保することができた。本稿は, この高層住宅の構造設計と施工の概要を報告するものである。

著者関連情報
© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top