コンクリート工学
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RC建物外壁の収縮ひびわれの実態とその対策
小柳 光生
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1992 年 30 巻 2 号 p. 15-22

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抄録
外壁に発生するひびわれの原因は, コンクリートの収縮に起因するほか, 締固め不良によるコールドジョイントや鉄筋腐食などによる膨張ひびわれなど多岐にわたる。本解説では, とくに主要な収縮ひびわれに限定して, その実態と対策の動向を述べる。「収縮によって発生するひびわれ」の原因は, コンクリートの乾燥収縮, 水和熱による熱収縮および外気温の変動による温度収縮に大別できる。実際の建物外壁ひびわれは, これらが複合的に作用して生じている。この種のひびわれの実態にっいて, 調査事例や研究報告を紹介するとともに, ひびわれメカニズム, 防止対策などについて理解を深あるための資料を提供する。
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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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