コンクリート工学
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厳寒期におけるスリップフォーム工法の施工
上田 晃田中 健治郎櫻井 重英菅 一雅
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1992 年 30 巻 2 号 p. 23-30

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抄録
第二電電長野ネットワークセンター建設工事タワー部の施工は, 工期上の制約により, 寒さの厳しい2月~3月にスリップフォーム工法によるコンクリート工事を施工しなくてはならなかった。しかし, 外気温が氷点下になるような低温下でのスリップフォーム工法はコンクリートの強度発現が期待できないことや型わくスリップ後のコンクリートに対する耐凍害対策がむずかしいことから, 同工法を採用することはタブー視されていた。そこで, 近年, 寒中コンクリートの対策方法としてその利用が期待されている, 低温下で強度促進, 凍害防止等の効果がある耐寒用特殊混和剤を用いることにした。本稿は, 耐寒用特殊混和剤の効果とその施工管理結果について述べる。
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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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