主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和6年 日本船舶海洋工学会 秋季講演会
回次: 39
開催地: Yokohama City Port Opening Memorial Hall
開催日: 2024/11/21 - 2024/11/22
p. 145-151
波浪を伴う氷海域での船舶の氷抵抗の発生要因の詳細を調べるため,模擬氷を用いた模型船実験を行い,規則波中にある小氷片群中を前進航行する船舶に作用する氷荷重と船首近傍での小氷片板の運動(水平方向速度と上下変位)を計測した.そして,氷荷重の大小は氷板の船体への衝突速度に依存すると考え,規則波の有無による小氷片板の衝突速度(船首近傍の水平速度)と氷抵抗の差異を調べた.規則波中の船首近傍での氷板の平均速度は規則波が無いときの氷板速度と同等の値を示すことから,規則波の有無による船体氷抵抗に大きな違いはないと推測できる.さらに,規則波の波高の違いによる氷板平均速度の違いも小さいことから,船体氷抵抗の波高による違いも小さいと推測できる.以上の結果から,波浪を伴う氷海域を航行するときの船舶に作用する全体抵抗は平水中(波浪がないとき)の氷抵抗と海氷が無いときの波浪抵抗の和となる可能性が示された.