日本船舶海洋工学会講演会論文集
Online ISSN : 2424-1628
ISSN-L : 1880-6538
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2024A-OS1-3 最大出力許容集合の船舶制御への応用の一例
牧 敦生羽根 冬希巣山 凛佐藤 訓志
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p. 17-21

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抄録

制御問題を解く際、入力についての制約のみならず、アクチュエータの遅れや動作限界を考慮することは重要である。これらを考えずに制御アルゴリズムを構築すると、本来の性能を十分発揮できないのみならず、最悪の場合、制御によりシステムが不安定化することも考えられる。この研究では、船舶のオートパイロットを対象に、操舵角の制約のみならず、操舵速度にも制約を考慮できる制御手法を考えることにした。具体的には対象とするシステムについての最大出力許容集合(maximal output admissible set)を求め、それを基にしたMPC(ModelPredictive Control)を適用した。その結果、これら2つの制約を同時に満たすオートパイロットが無理なく構成できることを示した。

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