主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和6年 日本船舶海洋工学会 秋季講演会
回次: 39
開催地: Yokohama City Port Opening Memorial Hall
開催日: 2024/11/21 - 2024/11/22
p. 17-21
制御問題を解く際、入力についての制約のみならず、アクチュエータの遅れや動作限界を考慮することは重要である。これらを考えずに制御アルゴリズムを構築すると、本来の性能を十分発揮できないのみならず、最悪の場合、制御によりシステムが不安定化することも考えられる。この研究では、船舶のオートパイロットを対象に、操舵角の制約のみならず、操舵速度にも制約を考慮できる制御手法を考えることにした。具体的には対象とするシステムについての最大出力許容集合(maximal output admissible set)を求め、それを基にしたMPC(ModelPredictive Control)を適用した。その結果、これら2つの制約を同時に満たすオートパイロットが無理なく構成できることを示した。