主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和6年 日本船舶海洋工学会 秋季講演会
回次: 39
開催地: Yokohama City Port Opening Memorial Hall
開催日: 2024/11/21 - 2024/11/22
p. 479-489
掘削操業における抑留予兆の検知は、NPT(非生産時間)と経済的損失を回避するための重要な課題である.しかし,限られたデータや力学モデルで逐次変化する複雑な掘削環境を表現することは困難であり,精度や解釈性に課題がある.本研究では,力学的知見と時系列データを統合し,双方の不確実性を考慮した線形ベイズモデルと階層ベイズモデルを用いた手法を提案する.この手法により,坑井環境を表すパラメータのトレンドを追跡可能とし,正常範囲を推定する上でデータの時間スケールを変更した複数のモデルを構築した.さらに,実際の抑留10ケースを含む長期操業データを用い,検知数と誤検知数のトレードオフを考慮したモデル比較を行った.結果,階層ベイズモデルにより坑井全体と近傍24時間のデータを併用することで,抑留予兆の検知精度が向上する可能性が示唆された.