主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和6年 日本船舶海洋工学会 秋季講演会
回次: 39
開催地: Yokohama City Port Opening Memorial Hall
開催日: 2024/11/21 - 2024/11/22
p. 779-784
2020年末に,スエズ運河においてコンテナ船の座礁事故が発生した.運河のような制限水域では,水深影響や岸壁影響の結果,船舶の操縦性能は大洋の性能とは大きく異なる.船舶が遭遇し得る現象を調査して理解する事は,安全な運航管理にとって必要と思われる.本研究では,約1/128のスエズ運河模型を水産技術研究所の浅水域水槽に敷設し,様々な航走環境下で,コンテナ船の自由航走模型試験(保針)を実施した.そして運河中心から逸れた針路上では,岸壁からの影響を受けて保針が難しくなる事を実験的に確認した.続いて運河内での拘束模型試験結果より構築した操縦運動数学モデルを用いて,保針操船シミュレーションを実施した.計算結果は,運河内での船の挙動の傾向を捉える事はできるが,定量的な推定精度には改善の余地が残った.引き続き運動モデルの精緻化に取り組む.