主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和6年 日本船舶海洋工学会 秋季講演会
回次: 39
開催地: Yokohama City Port Opening Memorial Hall
開催日: 2024/11/21 - 2024/11/22
p. 797-803
2021年3月に,スエズ運河で巨大コンテナ船の座礁事故が発生した.座礁事故直前には,推奨値よりも速い船速であった点が指摘されており,運河内を航行する船舶の運動性能に及ぼす船速影響の把握が望まれる.そこで本研究では,広島大学曳航水槽内にスエズ運河を模倣した運河模型を作成し,コンテナ模型船による種々の拘束模型試験を実施した.横力等に及ぼす船速影響に関する検討結果は既報で報告済みである為,本研究では,抵抗試験による造波抵抗や船体姿勢の変化,また複数の船速域で実施したPMM試験結果に基づく付加質量の変化について考察した.加えて,運河内を航行する船舶の流体力モデルの表現差が解析結果(当舵角と針路定性の評価)に及ぼす影響を調査した.更に,針路安定性に対する船速影響として,船速増加に伴い,保針操船が難しくなる可能性を示した.