主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和6年 日本船舶海洋工学会 秋季講演会
回次: 39
開催地: Yokohama City Port Opening Memorial Hall
開催日: 2024/11/21 - 2024/11/22
p. 857-861
本論文では,Kalman Filter(KF)を用いて,入射波と観測された応答から,逐次に伝達関数を補正する手法を提案する.伝達関数をパラメータ化しない場合とパラメータ化した場合について,検討を行った.パラメータ化しない場合では,リアルタイムに伝達関数が補正できたが,解が一意に定まらず,収束・安定した応答関数を得ることができなかった.そこで,伝達関数をパラメータ化し,状態変数ベクトル中の変数の数を減じた.これにより伝達関数が適正に補正され,安定した伝達関数を得ることができた.また,その応答関数を用いて,観測された応答から波浪の逆推定を行ったところ,補正前よりも妥当な推定を行うことができた.