日本船舶海洋工学会講演会論文集
Online ISSN : 2424-1628
ISSN-L : 1880-6538
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2024A-GS7-3 計測データを用いた応答関数補正による波浪および構造応答のリアルタイム推定の精度向上に関する基礎的研究
村上 颯太辰巳 晃飯島 一博
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p. 857-861

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抄録

本論文では,Kalman Filter(KF)を用いて,入射波と観測された応答から,逐次に伝達関数を補正する手法を提案する.伝達関数をパラメータ化しない場合とパラメータ化した場合について,検討を行った.パラメータ化しない場合では,リアルタイムに伝達関数が補正できたが,解が一意に定まらず,収束・安定した応答関数を得ることができなかった.そこで,伝達関数をパラメータ化し,状態変数ベクトル中の変数の数を減じた.これにより伝達関数が適正に補正され,安定した伝達関数を得ることができた.また,その応答関数を用いて,観測された応答から波浪の逆推定を行ったところ,補正前よりも妥当な推定を行うことができた.

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