主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和7年 日本船舶海洋工学会 春季講演会
回次: 40
開催地: Ehime Prefectural Convention Hall
開催日: 2025/05/29 - 2025/05/30
p. 161-167
江戸海運の象徴的行事として新綿番船や新酒番船があり,いずれも速いものでは3日以内で上方から江戸に到達したという記録がある.ここではその記録が実際に達成可能であったか否かを,過去の風速,風向の記録,弁才船の実際の航路,速力率などを調査し検討してみた.その結果,計算によると速い場合には2.8日程度で達成可能であることが分かった.速度は2.7m/s(5.2knots)程度を確保していることになるが,このレベルの記録達成は不可能ではないように思われる.ただし,江戸期には2.3日(6.8knots)という報告もあり,潮流や海流の利用、補助帆の使用,向かい風の回避などが行われたものと考えられる.