主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和7年 日本船舶海洋工学会 春季講演会
回次: 40
開催地: Ehime Prefectural Convention Hall
開催日: 2025/05/29 - 2025/05/30
p. 547-550
本研究では沖縄県久米島における1MW級海洋温度差発電(OTEC)の放流水が海洋生態系(サンゴ)に与える影響を評価した.現地調査データを基に物理モデル(MECモデル)と生態系モデル(NPZDモデル)を用いた数値シミュレーションを実施し,放流水の水質条件および放流位置の違いによる影響を検討した.結果,放流水による水温低下はサンゴの生息適温域を広げる一方で,栄養塩濃度の上昇がサンゴに悪影響を及ぼす可能性が示唆された.また,二次利用後の深層水を混合せず放流することでこの影響を抑えられることが分かった.さらに,放流水の拡散範囲は放流深度だけでなく,周囲の地形の影響を受けることが明らかになった.潮流や拡散係数の感度分析では,それらが放流水の拡がり方へ与える影響は限定的であることが確認された.