主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和7年 日本船舶海洋工学会 春季講演会
回次: 40
開催地: Ehime Prefectural Convention Hall
開催日: 2025/05/29 - 2025/05/30
p. 803-813
本研究では一定周期で繰り返す不規則波である「繰り返し水波」を用いて,一度の水槽試験で安定した応答関数(RAO)を計測する方法を提案する.提案手法は,通常の不規則波中の応答計測からスペクトルを得た場合に現れる,データが有限長であることに起因する誤差を含まないため,信頼性の高いRAOを得ることを可能にする.本論文では時間領域の数値シミュレーションおよび水槽試験を通じて,既存の方法である過渡水波を用いた方法と比較し,繰り返し水波の合理性を検証した.その結果,不確実性を含まない理想的な条件であれば,誤差なくRAOを推定できることが確認できた.しかし,実際の水槽試験では,heave運動は安定して精度のよいRAOが得られたものの,pitch運動のRAOには水槽壁面の反射波に起因すると思われるばらつきが表れた.一方で,既存手法である過渡水波では,反射波の影響を受けないためpitch運動についても一定の精度を有するRAOが得られることが確認された.