主催: 日本船舶海洋工学会
会議名: 令和7年 日本船舶海洋工学会 秋季講演会
回次: 41
開催地: Himeji Culture and Convention Center Operation Consortium
開催日: 2025/11/17 - 2025/11/18
p. 235-241
本研究は,システムダイナミクスを用いてコンテナ船市場に特化した需要予測モデルを構築し,シミュレーション分析を行ったものである.港湾取扱量や輸送距離を基にした海上貿易の予測,発注,建造,廃船の4つのサブモデルを統合し,動的な因果関係を反映した枠組みを提示した.2007~2017年の実績データによる検証では,構築したモデルの再現性を確認した.さらに,IMOの温室効果ガス削減目標や紅海危機などの外的要因を考慮した将来シミュレーションを実施し,環境規制による強制的廃船が新造船需要の回復を前倒しする一方,長期的には市場変動を助長する可能性を示した.本モデルは造船戦略立案や政策検討に有益な示唆を与える.