日本調理科学会誌
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大学および専門学校新入生の調理に対する意識
平島 円磯部 由香堀 光代
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2015 年 48 巻 3 号 p. 207-215

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抄録
 2007年から2012年の4月に大学,短大および専門学校の新入生に対して調理に対する意識について調べるためにアンケート調査を行った。対象者は合計1,611名で,18~20歳だった。性別は男性18.5%,女性81.5%だった。アンケート調査の結果より,彼らの調理頻度は低かったが,調理することが好きで,調理する機会を増やしたいと思っていることがわかった。また,対象者をアンケート項目により分類し,分析を行ったところ,毎日調理をする学生は,下宿生では55%以上だったが,自宅生ではわずか5%だった。さらに,毎日調理をする多くの学生は,ほとんど調理をしない学生と比べて調理をすることが好きだった。また,調理頻度が高く,調理経験の多い学生はほとんど調理をしない学生よりも得意料理を持っている割合の高いことがわかった。したがって,日常的に調理することは,調理をすることが好きになり,得意料理を持つことにつながるとわかった。
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© 2015 一般社団法人日本調理科学会
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