2019 年 52 巻 4 号 p. 270-275
乳幼児期などの早い段階からの郷土料理に触れる必要性があるといわれていることから,本研究では山口県の郷土料理を題材とした絵本教材を開発した。開発した絵本教材は,幼稚園教諭に評価・実施してもらうことで有用性を検討した。絵本教材は,題材の郷土料理を知らない幼稚園教諭からも読み聞かせてみたいという回答が多く得られ,対象年齢も年中及び年長と評価されたことから,就学前から郷土料理等の食文化について教育できる可能性が示唆された。また読み聞かせ時に,幼児から「おいしそう!」「すごい!」等の反応が得られたことから,郷土料理を題材にした絵本の開発は,幼児が郷土料理について見て学ぶ機会が増えるだけでなく,食事や料理に対して興味を持つことができると考えられた。