日本調理科学会誌
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大学および専門学校生の調理に対する意識と実践度の在学中の変化 第1報
平島 円磯部 由香堀 光代
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2019 年 52 巻 5 号 p. 335-344

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抄録

 2007年から2012年の4月に大学,短大および専門学校(高等教育機関)へ入学し,2009年から2016年3月に卒業した学生に対して,在学中の調理に対する意識と実践度の変化について調べるため,卒業年の1~2月にアンケート調査を行った。卒業時の対象者は合計1,361名だった。アンケート調査の結果から,学生は在学中を通して調理することが好きで,在学中に調理する機会が増え,得意料理を持つ学生が多くなるとわかった。また,対象者を性別,居住形態,調理頻度,調理の好き嫌いにより分類し,分析を行ったところ,調理頻度が高く,調理する機会が多い学生は,作る料理の種類も多く,得意料理を持つ割合が高いとがわかった。また,得意料理を持つためには,調理を好きなことも必要だとわかった。したがって,在学中に調理する機会を得て,調理頻度を高め,調理に関心を持つことが,今後,社会人として自分で食事を用意するために重要だと考えられる。

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