抄録
本報告では,先に行った4種のアルコール飲料と料理との相性についてのアンケートのうち,特にビールとの相性について調査解析を行った. その結果, (1) アンケートでの調査対象者の料理に対する相性イメージの順序構造について,数量化理論第III類による多変量解析で確認した. (2) ビールとの相性のイメージの尺度化を,数量化理論第III類の結果より試みたところ,8種の料理は他の95種の料理と比較し,格段に相性が良い,と考えられていることがわかった. (3) アンケート結果の妥当性を確認するために,官能評価を行ったところ,アンケートと官能評価の各相性順位間での相関は高く,妥当性は確認できた. (4) ビールと料理の成分値との関係を調べたところ,脂質,あぶらっこさスコアと有意の正の相関が,糖質とは有意の負の相関が見られた. しかし,塩分とは有意の相関は見出せなかった.