日本調理科学会誌
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新潟県産トウナ(苔菜)類のビタミンCおよびポリフェノール含量について
三宅 紀子五十嵐 歩酒井 清子鈴木 恵美子倉田 忠男
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2007 年 40 巻 3 号 p. 173-178

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抄録
トウナ(苔菜)はアブラナ属(Brassica)の葉菜類の一種であり,その多くが様々な地域で地方伝統野菜として栽培されている。本研究の目的は新潟県産トウナ類の数種の市販品種(‘メイケナ’,‘カワナガレ’,‘オオサキナ’,‘ヤイロナ’)について栄養性・機能性を有する成分の含量を明らかにすることである。トウナのアスコルビン酸含量は60.4~82.0mg/100g新鮮重であった。‘メイケナ’の総ビタミンC含量の50%以上が5分以内のゆで加熱および塩漬け(浅漬け)(4℃で16~18h)後に残存していた。トウナの総ポリフェノール含量は8.4~13.1μmol没食子酸/g新鮮重であった。従って,トウナはビタミンCおよびポリフェノールの重要な供給源のひとつであると考えられた。
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