抄録
日本の食生活の持続可能性を検討する第一歩として,家庭で食材料から輸送,調理,廃棄する場合を想定したモデルメニューを設定し, 家庭料理が出来上がるまでの環境負荷をLC-CO2評価した。
メニューには,朝食はパン食,昼食は麺類(ラーメン)とし,夕食は和風(夕食1),洋風(夕食2),中国風(夕食3)の3パターンを作成した。設定したメニューに基づき,食材料の生産によるLC-CO2を算出し,輸送により発生したLC-CO2と調理で発生したLC-CO2を加算し,さらに廃棄によるLC-CO2を加え,食事全体のLC-CO2,推算した。一日分の食事でのLC-CO2量は8,582g-CO2(3日分平均)であり,この数値は環境に大きく影響してくる。