抄録
本研究の目的は,学級集団を発達的観点から測定できる尺度を作成し,その因子構造,信頼性,妥当性を検討することであった。本尺度は,生徒が学級集団をどのように認知し,学級集団の中でどのような感情を抱いているかについて,学級内での生徒の意識から,学級集団構造を測定するものである。公立中学校1~3年生681名(男子369名,女子312名)に対し,作成した中学生用学級集団構造尺度に回答を求めた。探索的因子分析(最尤法,プロマックス回転)および確認的因子分析により,因子構造の精緻化を行った結果,「所属意識」「状況意識」「貢献意識」「役割意識」「協力意識」の5因子19項目からなる中学生用学級集団構造尺度が作成され,その信頼性・妥当性が検討された。