抄録
本研究の主要な目的は,デイリーアップリフツ尺度(大学生版)(DUS)を作成し,その信頼性と妥当性を検討することであった。研究1では,DUSの項目収集と整理が行われた。研究2では,研究1において準備された項目を用いて,大学生497名を対象に調査が行われた。因子分析の結果,5因子(身近な他者とのかかわりに関するポジティブな出来事,私生活に関するポジティブな出来事,友達・外出に関するポジティブな出来事,恋愛に関するポジティブな出来事,サークル・アルバイトに関するポジティブな出来事)が抽出された。次に,各因子に対応する下位尺度を構成し,Cronbachのα係数を算出したところ,高い内的整合性が示された。そして,人生に対する肯定的評価やポジティブな日常的出来事に関する測定尺度との間に有意な正の相関関係が認められ,DUSのある程度の妥当性が示唆された。さらに,デイリーアップリフツの性差・学年差を検討したところ,女性は男性に比べて,身近な他者とのかかわりや私生活に関するポジティブな出来事の衝撃性得点が高いことが示された。