カウンセリング研究
Online ISSN : 2186-4594
Print ISSN : 0914-8337
ISSN-L : 0914-8337
資料
夏休みと冬休みにおける児童を対象とした家庭でのソーシャルスキル・トレーニングの実践研究
藤枝 静暁
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 44 巻 4 号 p. 313-322

詳細
抄録
小学校現場では10年ほど前から,児童の対人関係作りにソーシャルスキルの視点が導入され成果をあげている。一方,課題として,ソーシャルスキルの般化が指摘されている。その理由のひとつに,夏休み,冬休みといった休業期間中は,子どもが他者とかかわる中でソーシャルスキルを使用する機会やソーシャルスキルの実行に対する正のフィードバックを受ける機会が減少することが指摘されている。そこで,本研究では夏休みと冬休みに,家庭におけるソーシャルスキル・トレーニング(Social Skills Training at Home,以下SSTH)を行った。目標スキルとして,夏休みには「じょうずな聴き方」,冬休みには「じょうずな話し方」を取り上げた。訓練対象者は3~6年生の児童247名であった。その保護者がSSTHの実施者であり,①子どもにモデルとしてソーシャルスキルを実行してみせ,②子どものソーシャルスキルの実行を誉めて,正のフィードバックを与えた。SSTHの効果を測定するために,保護者は夏休みあるいは冬休みの前後に,家庭での子どもの目標スキルの実行程度を評定した。評定得点の平均値について,t検定を行ったところ,事後得点が有意に上昇していた。
著者関連情報
© 2011 日本カウンセリング学会
前の記事 次の記事
feedback
Top