カウンセリング研究
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原著
不注意と多動性・衝動性の自覚の強さが大学生活における心的不適応感に与える影響
篠田 直子沢崎 達夫篠田 晴男
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2015 年 48 巻 1 号 p. 20-31

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抄録
本研究の目的は,セルフレポートによって把握できる不注意や多動性・衝動性の自覚が,スキルの拙さや心理社会的発達課題の達成感を通して,大学生の心的不適応感にどのような影響を与えているのかを明らかにすることであった。大学3年生235名を対象に,不注意や多動性・衝動性,大学生活における困難さ,心理社会的発達課題の達成感からなる質問紙を実施した。大学生活における困難さは,スキルの拙さである「プランニングの弱さ」「行動抑止の困難」と,心的不適応感である「不安」の3つで構成されていた。不注意や多動性・衝動性の強さは心理社会的発達課題の達成感と有意な負の関連がみられ,特に「不注意」と「勤勉性」の達成感の関係は不安の影響を除いても強かった。ADHDの症状がスキルの拙さを通して不安につながる経路と,心理社会的発達課題の達成感を通して不安につながる経路を含む仮説モデルを作成し,共分散構造分析によるパス解析を行った結果,スキルの獲得と心理社会的発達のいずれが欠けても心的不適応を起こす可能性が示唆された。
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© 2015 日本カウンセリング学会
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