抄録
本研究は,公立中学校が,スクールカウンセラー(以下SC)の仕事をどのように位置づけ,SCを有効に活用するために,校内体制をどのように整備してきたかということを,複数の学校の実践について調査したものである。まず教員20名に面接調査を行い,その中で勤務校のSC制度に関連する校内体制の整備の様子を知る立場にあった8名の回答を分析の対象とした。この結果,小カテゴリーが25個得られた。小カテゴリーを関連が深いもの同士でまとめると,「SCの周知」「研修会や講演会の開催」「個々の教職員の利用」「SCが参加する校内委員会の整備」「SC担当教員を中心にケースの割り振り」の5つの大カテゴリーにまとめられた。本研究からはSCに関わる校内体制について,「教員(SC担当教員や校長)の影響」や「SC側の要因」が関係するのではないかという知見が得られた。