2019 年 52 巻 1 号 p. 22-32
本研究は中学生のアサーションを獲得することに対する動機づけ(アサーション獲得動機)に注目した。まず,中学生を対象とした質問紙調査によって,場面想定式アサーション獲得動機尺度を作成し,一定の信頼性および妥当性を確認した。続いて,作成した尺度を用いてアサーション獲得動機と行動傾向の関連を検討したところ,外的調整の得点は攻撃的行動群の方が向社会的行動群や低主張行動群よりも高かった。対照的に,同一化的調整や内発的調整の得点は,向社会的行動群の方が攻撃的行動群や低主張行動群よりも高かった。アサーション獲得動機の程度や質には,個人差があることが示された。