2024 年 57 巻 2 号 p. 81-93
LINE相談はテキストベースかつ遠隔でのやりとりであるため,相談員間で相談し合えるような複数人によるチームプレーが推奨されている。しかし,グループダイナミックスの存在から,チームプレーには相応のデメリットもあることが想定される。本研究では,相談員のピア関係に着目して相談員の主観的体験を調査し,より機能的なチームプレーのあり方を検討することを目的とした。14名の半構造化面接から得られたインタビューデータをもとに,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析を行った。その結果,ログデータから影響を受け,他の相談員と比較をするというプロセスが,機能的なチームプレーに繋がることもあれば,機能不全をもたらす場合もあることが示された。そして,チームプレーをうまく機能させるためには,“話しやすい雰囲気”が鍵であり,専門的・情緒的なつながりに裏付けられた信頼関係をもとに,意見を交わしながらも各相談員の相談対応を尊重するスタンスをもつことが重要であることが示された。