都市計画論文集
Print ISSN : 1348-284X
第39回学術研究論文発表会
セッションID: 17
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地域イメージの表現手法に関する研究
司馬遼太郎『街道をゆく』における文章構成の分析から
*山崎 隆之十代田 朗
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抄録
本研究は、司馬遼太郎『街道をゆく』というテキストを分析対象として、作者が記述したと思われる地域イメージを抽出し、「旅の実体験」「歴史的知識」の記述からなる文章構成に着目しながら、情報発信者(作者)による地域イメージの表現手法の分析を行った。その結果、旅の経過における多数の地域イメージから地域の全体像(全体イメージ)を記述する“体験型”と、様々な知識を展開してひとつの地域イメージへ至る作者の思考過程を記述する“知識型”という2つの文章構成のタイプがあり、それがテキストの中で複合的に用いられていることが明らかとなった。この“体験型”と“知識型”の文章構成を作者の思考過程の記述であると考えると、それぞれが“創造性を得るための思考プロセス”として言及されている「発散的思考」と「収束的思考」に相当すると考えられ、「発散的思考」と「収束的思考」が組み合わされることで“創造性”をもつように、『街道をゆく』はその文章構成において、地域を“創造的”に捉えるテキストとなっていたといえる。
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© 2004 公益社団法人 日本都市計画学会
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