本研究は我が国の都市再生のあり方を考えるにあたり、イングランドの都市再生を目的とした計画と事業の関連性を明らかにすることを目的とする。結果、個々の都市再生事業の効果を十分発揮させるためにも、広域都市圏で個別計画の役割を明確に示すこと、地域独自色を活かしたまちづくり実現のための補助金を競争原理に基づき分配する場合、こうした指標を用いること、再生の必要性が高い一方でリスクの高い地域では、前述した事業優先度の明確化を行い、それに基づき、公共主導で事業を進める仕組みを構築していくことの必要性が明らかとなった。