都市計画論文集
Print ISSN : 1348-284X
第39回学術研究論文発表会
セッションID: 86
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非集計交通手段選択モデルにおける修正された選択肢固有定数項の時間移転性
*三古 展弘森川 高行
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抄録

非集計交通手段選択モデルの移転性は高いといわれているが,移転性を向上させるためにモデルを修正する方法がこれまでにも提案されてきた.しかし,地域移転性を向上させるために修正されたモデルの時間移転性はほとんど分析されておらず,その時間移転性に影響を与える要因の解明は不十分であった.本論文は,モデルの修正方法のひとつである,非集計データを用いた選択肢固有定数項の修正を取り上げ,修正定数項の時間移転性に影響を与える要因を解明することを目的としている.分析では,中京都市圏で収集された繰り返しクロスセクションデータを分割し,適用地域を効率的に多数生成した.分析の結果,修正定数項の時間移転性に影響を与える要因は,地域特性のみならず,過去の交通状況や交通行動の不可逆性とも関連している可能性が示された.

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© 2004 公益社団法人 日本都市計画学会
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