都市計画論文集
Print ISSN : 1348-284X
第39回学術研究論文発表会
セッションID: 97
会議情報

ニュータウンにおける持続可能なまちづくりの指標づくりの意義と方向性に関する研究
-千里ニュータウンを事例として-
*田中 晃代久 隆浩
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究は、持続可能性の観点から見た千里ニュータウンの現状と課題を整理し、課題解決を手がかりとした持続可能なまちづくりの指標のあり方、について考察したものである。その結果、1.住み続けるための物的環境の更新のあり方について市民参加による議論の必要性、2.コミュニティや居住環境を維持継承できる集合住宅の建替え、住民自らが管理できる物的環境整備のあり方、地域活動の発展のためのしくみづくり、3.今回の指標づくりを通じて、まちづくり指標を市民参加で策定する方法論、4.プラットフォームの開催が市民やグループの交流、情報交換を促進させる、などについて明らかになった。今後の課題として、1.この指標を住民や地元行政がいかに位置づけ使用するか、2.今後はより時間をかけ、多くの住民に共有されるかたちで指標づくりを発展させるか、などがあげられる。

著者関連情報
© 2004 公益社団法人 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top