都市計画論文集
Print ISSN : 1348-284X
第39回学術研究論文発表会
セッションID: 98
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南海地震被害想定地域における住民の予防対策の阻害要因に関する研究
高知市種崎・浦戸地区を対象として
*塩崎 賢明
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抄録
本研究は、南海地震が想定される高知市内の2地区において住民に対するアンケート調査を実施し、地域における津波・地震対策の現状、住宅や地域の安全性に対する認識状況、地震に対する危機感、津波からの避難意識、防災対策に対する意向を把握したものである。対象地域では自主防災活動が展開されており、多くの住民が危機意識を持っているが、住宅の耐震化は進んでおらず、その阻害要因として、_丸1_住民が耐震診断や補強工事の内容や制度について的確な情報を持っていない、_丸2_地震に対して、予防対策しても仕方がないと考える傾向がある、_丸3_地震に対する不安よりも将来(老後)への不安の方が勝っている、という3点が明らかとなった。対策意欲に欠ける階層は、年齢が高い世帯、年収が低い世帯、世帯人数の少ない世帯ほど多いという特徴がある。耐震改修を推進するためには、耐震診断や耐震改修に対する補助金などの制度整備、きめ細かい情報提供が必要である。また、お金があっても住宅対策に使うよりは貯金するという傾向の背景には確実に迫ってくる老後の不安が考えられ、これを取り除く施策も必要といえよう。
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© 2004 公益社団法人 日本都市計画学会
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