都市計画論文集
Print ISSN : 1348-284X
第41回学術研究論文発表会
セッションID: 93
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区画整理制度の移転に関する研究
日本からタイ国への区画整理制度の移転についてのケーススタディー
*日野 祐滋瀬田 史彦木下 瑞夫岸井 隆幸
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キーワード: 区画整理, 制度移転, タイ
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抄録

 欧州に起源を有する区画整理制度は、我が国で発展し、全国各地で様々な都市問題の解決手法として活用されてきている。さらに今日では、急速な都市化に悩むアジア諸国の中にも区画整理を活用している国が現れている。タイ政府は、1992年の閣議での承認に基づき、政府として区画整理の導入に向けて本格的に取り組むことを正式に決定した。以来、日本政府は区画整理の技術協力を続けてきたが、その結果2004年には、タイ国の区画整理法が成立した。  本研究では、タイにおける区画整理法の草案作成から国会での修正可決までの過程をたどりつつ、日本とタイにおける区画整理の相違点について比較・分析し、その背景にある社会的、制度的な相違点との関係を明らかにするとともに、今後、タイにおいて区画整理を推進していくための課題についても分析した。さらに、タイへの区画整理制度の移転を事例として、区画整理制度の移転に関する特徴と課題について考察した

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© 2006 公益社団法人 日本都市計画学会
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